今日は何の日?
8月27日は寅さんの日
1969年、山田洋次監督・渥美清主演の映画『男はつらいよ』シリーズの第1作が公開されました。
『男はつらいよ』は、渥美清主演、山田洋次原作・監督(一部作品除く)のテレビドラマおよび映画です。
テキ屋稼業を生業とする「フーテンの寅」こと車寅次郎が、何かの拍子に故郷の葛飾柴又に戻ってきては、何かと大騒動を起こす人情喜劇シリーズ。
毎回、旅先で出会った「マドンナ」に惚れつつも、失恋するか身を引くかして成就しない寅次郎の恋愛模様を、日本各地の美しい風景を背景に描く。
主人公の名前から、作品自体も「寅さん」と呼ばれる事があります。
『男はつらいよ』は最初、1960年代半ばから、鶴田浩二や高倉健、池部良らを主役脇役に据えて発展させた東映「ヤクザ映画」のパロディとして企画されました。
また、高倉と山田洋次は同い年で、高倉は山田監督による『幸福の黄色いハンカチ』『遥かなる山の呼び声』に出演し、この両作品で渥美清、倍賞千恵子とも共演しています。
1968年 - 1969年に、フジテレビが制作・放送したテレビドラマが最初で、葛飾柴又の帝釈天が舞台ではありませんでした。
このテレビ版はヒットしましたが、最終話で寅次郎がハブを取りに行こうとして、逆にハブに噛まれ、毒が回り死んだという結末に視聴者から多数の抗議が殺到して、映画化につながりました。
映画シリーズは、松竹によって1969年8月27日に第1作が公開されました。
1995年までに全48作が、1997年に特別編1本が製作されました。
第1作の観客動員数は54万3000人でしたが、徐々に動員数を伸ばし人気シリーズとなりました。
全48作で延べ7957万3000人の観客を動員しています。
山田洋次が全48作の原作・脚本を担当。第3作(監督:森崎東)、第4作(監督:小林俊一)を除く46作を監督しました。
第5作で山田が再び監督し、シリーズを完結させる予定でしたが、あまりのヒットに続編の製作が決定しました。
以降、全作品がヒットして松竹のドル箱シリーズとなり、30作を超えた時点で世界最長の映画シリーズ(作品数)としてギネスブック国際版にも認定されました(年数では『007』シリーズの方が長い)。
渥美の死去により、1995年に公開された第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』をもって幕を閉じました。
第49作および本来の最終作となるはずだった第50作は未制作となってしまいました。
その後、ファンからのラブコールが多かったとのことで、『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』を再編集し、新撮影分を加えた『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』が1997年 - 1998年に公開されました。