今日は何の日?
12月27日はピーターパンの日
1904年のこの日、イギリスの劇作家ジェームス・バリーの童話劇「ピーターパン」がロンドンで初演されました。
「ピーターパン」は大人にならない子供たちのネバーランドという国での楽しい冒険を描いた物語です。
原作はジェームス・マシュー・バリーの戯曲『大人になりたくないピーターパン』。
『ピーター・パン』は、1904年のクリスマスシーズンにロンドンウエスト・エンドのデューク・オブ・ヨークス劇場で初演されています。
その後も、イギリスやアメリカで版を変えて上演されていましたが、ストレートプレイもしくはセミミュージカルの範疇の作品でした。
1954年メリー・マーティン主演でブロードウェイにおいて本格的なミュージカルとして初演されました。
ピーター・フォイの考案によるフライング(空中遊泳)が取り入れられました。
メリーの体力的な問題もあり、上演は19週で終了しています。
1975年に、ブロードウェイにてサンディ・ダンカン主演でリバイバル上演が行われ、ロングランを果たしました。
1990年にも、リバイバル上演が行われています。
映画「ピーター・パン」は、ウォルト・ディズニーが1939年にアニメ化の権利を入手しフランク・チャーチルらとともに制作を開始しましたが、第二次世界大戦の影響で1949年まで棚上げとなりました。
製作が再開されたのは1950年で『ふしぎの国のアリス』と並行する形でスタートしました。
制作にあたりウォルトは原作ではピーター・パンに子供じみた、フック船長に紳士的な描写がありましたが、それに対し本作ではパンの性格が勇気ある一本気な青年に変更され欠点がほとんどなく(ただし、女の子にもてる事を少々鼻にかけている)、逆にフックは紳士的な一面が取り払われて阿呆で間抜けな男に貶められて描かれ、原作者バリーの込めた含みや皮肉といった隠し味が削除されています。
また、フック船長がワニに食い殺されるシーンもありません。
真っ赤な肌をした粗暴なインディアンの描写や、女の子であるウェンディをのけ者にするマイケルやジョン、女=母しか認めない女性観など、人種差別、性差別の論点から批判も多いようです。
フックの鉤爪は原作では右手ですが、本作では左手とされ、以後このディズニー版に倣って左手が鉤とした舞台や映画が増える事になりました。
3年の歳月と400万$(14億4000万円)の費用を賭け、絵の数は200万枚、背景画は934枚。1953年にウォルト・ディズニー・プロダクション創立30周年記念作品として公開されました。
尚、本作を持って交通事故で急死したフレッド・ムーア、及び退職したノーム・ファーガソン、メアリー・ブレア。系列会社に異動となったジョン・ヘンチ。そしてナイン・オールドメンが全員集った最後の作品となりました。本作と同年4月18日に公開された『ミッキーの魚釣り』をもって会社は1つの時代を終わらせました。
ディズニーの長編アニメーション作品『ピーター・パン』は、1953年2月5日にアメリカ合衆国で公開されました。
日本での公開は1955年、日本語版による初公開は1963年。1984年には新吹き込みによる新しい日本語版で公開されています。