今日は何の日?
6月18日は海外移住の日~!
1908年、ブラジル第1回移民として158家族781人が笠戸丸でブラジルのサントス港に到着したのがこの日です。
それを記念として、総理府(内閣府)が1966年に制定、国際協力事業団移住事業部が実施を開始しました。
ブラジルは日本からそんなに近い国というわけでもなく、飛行機で何十時間も掛かるような所へなぜ日本人は移住したのでしょうか?
それは、日本人がブラジルで、良い労働力になったからだそうです。
当時は日本で貧困に苦しんでいた国民が出稼ぎの為に外国へ移民するという例がいくつかありました。
ハワイやアメリカなどに渡ったのですが、その実態は人身売買に類似し、半ば奴隷に近く労働は過酷でこれらの移民は失敗に終わりました。
移民が失敗に終わったため、1892年に当時外務大臣であった榎本武揚が「日本の資本で外国に土地を購入、あるいは借用して移民させ定住させる」という論を唱えました。
そこで実施されたのが、奴隷制度が廃止されて農業労働者が不足していたブラジルへの移住でした。
コーヒー農園の労働不足にあえいでいたブラジルが日本に対して移民の受け入れ表明を行い、それに対して1905年にブラジルへの移民を募り始めました。
家族単位での移民だったため、なかなか希望者が集まりませんでしたが、1908年には158家族781人が集まり契約を行い、ブラジルに渡ったのです。
これが第1回の移民となり、日本人のブラジル移住の歴史の始まりとなりました。