今日は何の日?
8月14日は特許の日
1885年の8月14日が日本初の専売特許が交付された日だという事に因み制定された記念日です。
7月に施行された「専売特許条例」に基づくもので、特許第1号は、堀田瑞松(ほったずいしょう)によって出願された「堀田錆止塗料及ビ其塗法」(錆止め塗料とその塗り方)に対して、1885年8月14日に付与されました。
「専売特許条例」とは現在の特許法の原型となるもので、発明品の販売権を得るだけではなく、製造権などの独占も可能だったそうです。
「専売特許条例」は施行されてから3年で改正される事になり、その後「特許条例」というものになりました。
この「特許条例」が現在の「特許法」につながっていくそうです。
特許及び発明に関する記念日としては、他に4月18日の発明の日があります。
特許庁等による記念行事はもっぱらこちらの発明の日に行われており、専売特許の日には特段の行事は行われていません。
知っている方も多いかと思いますが、早口言葉でおなじみの「東京特許許可局」は存在しないってご存知ですか?
東京で特許を取得する際に利用する機関のような名前ですが、特許を与えるのは特許庁という官庁になります。
東京特許許可局は元は発音練習の為に作られた言葉でしたが、それが早口言葉で浸透していったものだそうです。
特許といえば発明品ですが、「実はこれって日本人が発明していたんだ」というものをいくつか紹介したいと思います。
乾電池
1887年小型湿電池の性能に不満を抱いた日本の時計技師、屋井先蔵が、より取り扱いが簡素で、また日本の寒冷地でも使用可能な時計用小型乾電池「屋井乾電池」を発明。
青色ダイオード
1980年代まで赤色のダイオードは実用化されていましたが、1993年に物理学者の中村修二、赤崎勇、天野浩が窒素ガリウムを用いた高輝度の青色ダイオードを発明。
胃カメラ
1950年に東京大学医学部附属病院分院の宇治達郎とオリンパスの杉浦睦夫、深海正治が世界初の胃カメラ「ガストロカメラGT-I」を開発した。
留守番電話
1951年、電磁石により受話器を上げ、あらかじめ録音したテープレコーダーから自動応答の声が出る装置を発明。1957年に電話自動応対装置として、日本で特許を取得。1960年にパイオニアと共同開発した「アンサホン」を米国で発売しヒット商品となる。
カメラ付き携帯電話
DDIポケット向けに供給された京セラ製PHS端末のVP-210が世界初のカメラ付携帯電話。
トイレマーク
1964年の東京五輪開催時、様々な言語を越えても誰もが理解出来るように、男性用・女性用を絵で表すのが一番だと、分かりやすいイラストをデザインしたマークをトイレに設置したのが始まり。
視覚障害者誘導用ブロック
財団法人安全交通試験研究センターの三宅精一が1965年に発案、発明し、1963年に岡山県立岡山盲学校に近い国道2号(現・国道250号)原尾島交差点周辺(現・岡山県岡山市中区)に世界で初めて敷設された。
インスタントラーメン
1953年に村田製麺所(現・都一株式会社)の村田良雄が、即席麺に欠かせない屈曲麺製法を発明し特許をとる。1955年に松田産業(現・おやつカンパニー)が「味付中華麺」を即席めん製品として開発した。
インスタントコーヒー
1899年にカトウ・サトリが留学先のシカゴで緑茶粉末化の研究中に、コーヒー抽出液を真空乾燥して粉末にする事に成功。1901年にバッファローで行われたパンアメリカン博覧会で「ソリュブル・コーヒー」として発表。
缶入りコーヒー
1969年上島珈琲店(現・UCCコーヒー)が発売したUCCコーヒーが世界初。
エアバッグ
1963年、特許申請事務代行業のGIC(グッドアイデアセンター)を経営していた小堀保三郎が発明。
ハイブリッド車
1997年12月に発売された世界初の量産型ハイブリッド車「プリウス」が世界初。