今日は何の日?
1月17日はおむすびの日
米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年11月に制定し、2001年から実施。
阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記念日としました。
「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」とは、米に関係する日本の民間企業やJA等が中心となって設立された協議会です。
1999年4月に日本国民の主食である米を通じて、国民一人ひとりが食料について考え、農業・農村の役割や食生活のあり方を見直すために設立されました。
おにぎりは炊いた米、すなわちご飯に味を付けたり具を入れたりして、三角形・俵形・球状などに加圧成型した食べ物です。通常は手のひらに載る程度の大きさに作ります。
作り置きが可能で、さらに保存性・携行性に優れており、手づかみで食べられることから日本で古くから今日に至るまで携行食や弁当として重宝されています。
もともとは残り飯の保存や携行食として発達しましたが、その後は常食としてのおにぎりが主流となってコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも販売されています。
日本のコンビニエンスストアの世界進出とともに世界各国でおにぎりが販売されているほか、居酒屋や日本料理店の世界進出に伴って一部の国でも食べることが可能となってきました。
弥生時代後期の遺跡である杉谷チャノバタケ遺跡(石川県鹿島郡鹿西町、現・中能登町)から1987年12月におにぎりと思われる米粒の塊が炭化したものが出土しています。
この炭化米から人間の指によって握られた痕跡が発見されており、当初最古のおにぎりとして報道されました。
その後の研究では、炊かれて握られたものというより、おそらく蒸された後に焼かれたものとされています。いわばちまき(粽)に近いものとされています。
また、北金目塚越遺跡(神奈川県平塚市)からもおにぎり状に固まった炭化米が発見されています。
2009年12月10日には横浜市都筑区の港北ニュータウンの古墳時代後期の遺跡から弁当箱に入れられたおにぎりと見られる炭化した米の塊が発見され、おにぎり弁当であると話題になりました。
おにぎりの直接の起源は、平安時代の「屯食」(とんじき)という食べ物だと考えられています。
この頃のおにぎりは大型の楕円形(1合半)で、使われているのは蒸したもち米でした。鎌倉時代の末期頃からは、うるち米が使われるようになりました。
当時のおにぎりは飯をただ握り固めたものか焼き固めたもので、表面に海苔を貼り付ける形式が生まれたのは海苔の養殖が普及し、加工された四角い板のりが「浅草海苔」として広く販売されるようになった江戸時代元禄以降と見られています。
海苔は栄養もあり、表面に貼り付ければ食べる際に手に飯粒が付着しません。その便利さとも相まって、海苔はおにぎりの必需品となりました。古くから戦場における携行食としても活用されました。
大日本帝国陸軍では兵食の基本となる米麦飯を1合ずつ球形に握り、それを1食あたり2個携行するのが標準でした。
しかし熱帯など高温多湿な環境下では腐敗しやすく、逆に寒冷地では凍結しやすい難点があるため、乾パンなどさらに保存性に優れた糧食も開発・採用される運びとなりました。
日本国内でも、地方あるいは家庭によっては「おむすび」(御結び)や「握り飯」などと呼ばれます。単に「むすび」や「握り」などと呼ぶ場合もあります。
地域的には西日本は「おにぎり」、東日本は「おむすび」です。東京でも古くは「おむすび」でしたが、上方から新しく言葉が広まりました。
「握りまま」(青森県)、「おにんこ」(栃木県)、「にんにこ」(和歌山県)といった方言もあります。
おむすびというのは元は御所の女房言葉でした。おむすびと言えば三角に握ったものというイメージが強いです。
「おむすび型」というように三角形をした物のことを指す代名詞として使われる場合があります。
おにぎりやおむすびの語源、両者の違いについては種々の説があります。
- おにぎりは形を問わないが、おむすびは三角形という説。
- おにぎりが三角型で、おむすびは俵型という説。
- 米を握り固めた状態がおにぎりで、おにぎりをわらで巻いて運搬しやすくした状態がおむすび説。
- 丸形で海苔(しめった海苔)が全面を覆うのがおにぎり、三角で乾いたパリパリの海苔が一部を取り巻くのがおむすびという説。
- 三角の握り飯を「おむすび」というのは造化の三神に由来するとの説。
- おにぎりの呼び名は江戸時代からの呼び方でおむすびの呼び名はそれ以前からの古くからの呼び名。
- 東日本でおにぎり、西日本でおむすびと別名でよんでいたのが混交したという説。
- 握り飯またはおにぎりの方が歴史が古く、その女房言葉もしくは丁寧語としておむすびといったという説。
- 昔の日本人は山を神格化し、その神の力を授かるために米を山型(神の形)をかたどったのが握り飯を三角形に作った由来との説もある。
- おにぎりは「鬼を切る」という言葉に似ているため、魔よけの効果があるとの説もあり、鬼退治に白飯の握り飯を投げつけたなどの民話もある。
- ハワイなど明治期に多くの移民が移り住んだ諸外国ではおにぎりではなく「MUSUBI」という呼称が一般的となっている。