今日は何の日?
10月12日はたまごデー
1492年のこの日、コロンブスがサンサルヴァドル島に上陸しました(アメリカ大陸発見)。
欧米ではコロンブスデーと呼ばれています。
アメリカ国内ではコロンブスデーに大規模なパレードを行なう箇所もあれば全く何もしない箇所もあります。
コロンブスデーを祝う多くの州において一般企業は通常営業でも州政府の業務は休日となります。
コロンブスといえば、卵を潰して立てた逸話が有名です。
そんなところから、いつしかたまごデーといわれるようになったようです。
コロンブスは西周りの航海でジパング(日本)とインドを目指したもので、最初の到達地がインドだったと亡くなるまで信じていたそうです。
卵という概念が確立したのは発生学においては実は非常に新しいそうです。
もちろん卵そのものは鳥や魚のそれとして古くから知られていたのですが、ほとんどの哺乳類は卵から生まれません。
サメやエイにも胎生の種があり、それらも卵は見られません。
逆に昆虫のさなぎは卵と考えられていて、すべての動物の発生の起源としての卵という見方はありませんでした。
イングランドの解剖学者であるウイリアム・ハーベーは胎生の動物の発生を詳しく調べましたが、卵を発見することは出来ませんでした。
しかし、類推からそれらにも卵が存在することを確信し、「すべては卵から」との言葉を残しました。
これが現実的に確認されるのは、細胞説の成立後のことです。
卵は生命、復活の象徴として、しばしば取り上げられます。
例えばキリスト教の祭日である復活祭では、鶏卵を色とりどりに塗った「イースター・エッグ」を作る風習があります。
また、卵には「未熟だけれどもこれから成長の見込みがある」というイメージがあり、日本語では日常的に「学者の卵」とか「画家の卵」のように初心者、駆け出しの者を意味する場合に用いられます。
この事情は英語でも似通ったところがありますが、やや侮蔑的な「青二才」の意味を持つので、むしろ「ひよっこ」と語感が似ています。
さらに茹でた鶏卵の殻を取り除いた姿が白くつるつるしていることの連想から、時に官能的なニュアンスを伴って「卵の剥き身のような柔肌」などという言葉が比喩的に使われることもあります。
生卵が非常に割れやすい事から、脆い物の象徴としても使われます。