今日は何の日?
6月25日は天覧試合の日~!
1959年のこの日、昭和天皇皇后両陛下が後楽園球場で巨人対阪神戦を観戦しました。
プロ野球の天覧試合はこれが初めてでした。
4対4の同点で迎えた9回裏、巨人の長嶋茂雄が阪神の村山実からホームランを打ってサヨナラ勝ちをしました。
天皇皇后が野球観戦出来る時刻は21時15分までだったので、延長戦に突入した場合は天皇は試合結果を見届けられずに途中退場になる可能性がありましたが、21時12分のサヨナラ勝ちにより退場ギリギリ3分前で、試合結果を見届けて球場を後にしました。
天皇の観戦は、プロ野球が日本を代表するプロスポーツとしての地位を得た事を示す契機といえます。
これ以降、プロ野球公式戦では天覧試合は行われていませんが、1966年11月8日の日米野球、ドジャース戦にて天覧試合が行われています。
この試合でも長嶋茂雄は本塁打を放ったそうです。
ちなみに、天覧試合とは、天皇が観戦する武道やスポーツ競技の試合の事で、天皇以外の皇族が観戦する試合は「台覧試合」と呼びます。
天覧試合は相撲においては神話の時代から歴史があるそうです。
また明治から昭和の太平洋戦争以前にあっては剣道や柔道の天覧試合が知られ、1929年に野球の早慶戦が天覧試合として行われています。
太平洋戦争以後は、1947年に都市対抗野球大会、1950年に早慶戦で天覧試合が行われました。
次いで、1959年に行われたプロ野球の試合が、歴史的イベントとして記憶される事となりました。
また、昭和天皇が好んだ事から、天覧相撲東京場所の観戦という形で1955年以降ほぼ毎年行われていました。
ほかにも、サッカー、ラグビーフットボール、全米アメリカンフットボール、競馬、レスリングなどでも天覧試合が行われています。