今日は何の日?
12月27日はシネマトグラフの日
パリのグラン・カフェ地下でリュミエール兄弟が発明したシネマトグラフが有料公開されました。
世界で初めて映画がスクリーンに映し出されたのが、1895年のこの日です。
当時上映されたのは、「工場の出口」「馬芸」「金魚採り」などの10作品でした。
シネマトグラフとは、世界初の撮影と映写の機能を持つ複合映写機です。
世界初の実写映画の作成と映画を商業公開することで映画史に名を残しました。
リュミエール兄弟が発明したとも、レオン・ボウリーが発明したとも言われています。
一説には、トーマス・エジソンの開発した「キネトスコープ」を、リュミエール兄弟の父であるアントワーヌが、1894年のパリにて目の当たりします。
これをきっかけに、息子兄弟に動画の研究を勧め、キネトスコープを改良、映像をスクリーンに投影することによって、一度に多くの人々が鑑賞できるシネマトグラフを開発。
リュミエール兄弟は特許を取得したとされます。
シネマトグラフを用いて、1894年に世界初の実写映画『工場の出口』が作成されました。
製作・監督はルイ・リュミエール、フランスのリヨンで撮影された、50秒ほどのモノクロ無声ドキュメンタリー映画です。
作成されたフィルムの有料公開に先立って、1895年7月11日に雑誌社主催の試写会が、また9月22日にはラ・シオタにある、世界で最も古い映画館ル・エデンでも試写会が行われました。
そして、最初の商業公開(有料公開)がリュミエール兄弟によって、1895年12月28日、パリのグラン・カフェ地階の「サロン・ナンディアン(=インドの間)(現ホテル・スクリーブ・パリ)」にて行われました。
その際、上映されたフィルムは『工場の出口』を含む10本の短編映画だったと言われています。
ロベール・ロヨウ・ベアード、セシル・レイ、ジョルジュ・ドムニー、アルフレッド・レンチらによって、いくつかのシネマトグラフの翻案が開発されました。
初期の映画史に関する議論は、しばしば、映画とその技術と同様に、パブリシティとショウビジネスの開拓者であるリュミエール兄弟に起因するとされる「シネマトグラフの発明」に関する言及が、穴だらけになっていることがあります。
リュミエール兄弟によるシネマトグラフは、映画史における注目すべき発展ですが、写真機は「最初のもの」に対する所有権を望む多くの発明家によって、平行して計画・設計されていました。