今日は何の日?
10月2日は望遠鏡の日
1608年のこの日、オランダの眼鏡職人ハンス・リッペルスハイが遠くのものが近くに見える眼鏡、つまり望遠鏡を発明しました。
特許をオランダの国会に提出しましたが、原理が単純すぎたため、申請は却下されたといいます。
望遠鏡とは、遠くにある物体を可視光線・赤外線・X線・電波などの電磁波を捕らえて観測する装置です。
古くは「遠眼鏡(とおめがね)」とも呼ばれていました。
今から約400年前、オランダの眼鏡屋ハンス・リッペルスハイは職業柄、様々なレンズを取り扱っていました。
たまたま2枚のレンズを組み合わせた時、遠くにあるものが近くに引き寄せられて見える事に気づきました。
対物のレンズに凸レンズを使い、接眼レンズに凹レンズを使う、「ガリレオ式」または「オランダ式」と呼ばれる望遠鏡を発明しました。
たった2枚のレンズで組み合わせで出来ますが、単純な構造のため視野が狭いなどの弱点があり、天体望遠鏡には使われていません。
この2枚レンズの望遠鏡は、現在でもオペラグラスとして売られています。
天文学の父と称されたガリレオ・ガリレイは、リッペルス・ハイの望遠鏡の発明を聞いて、自分で自作の望遠鏡を作って天体に向けたそうです。
ガリレオは自分で使う分以外に作ったものを倉庫業者に売ったそうです。
望遠鏡を買った倉庫業者は、遠くからやってくる商船から買った新商品で儲けたそうですが、望遠鏡を持たなかった業者は商品が売れず在庫を抱えてしまったそうです。
その後、ガリレオの望遠鏡は口径が大きくなり、倍率も何十倍にもなりました。
ガリレオはその望遠鏡での天体観測により、月のクレーターを見たり、土星に耳のようなものがある(数十倍の倍率では輪だとは確認出来なかったそうです)事や、木星のまわりをまわる星を発見しました。
木星のまわりをまわる星が木星を中心にまわっている様子を観測したガリレオは、太陽系の縮図を見いだしました。