今日は何の日?
1月23日はアーモンドの日
カリフォルニア・アーモンド協会が2008年に制定しました。
アーモンド約23粒が日本人の成人女性の1日の摂取目安量であることから「1日23粒」で1月23日を記念日としました。
アーモンドは、バラ科サクラ属の落葉高木。およびそれから採ったナッツのことです。
和名はヘントウ(扁桃)、あるいはあめんどう。ハタンキョウ(巴旦杏)とも呼ばれるますが、果肉を食用とするスモモとは別種です。
原産はアジア西南部。現在では南ヨーロッパ、アメリカ合衆国、オーストラリアなどで栽培されており、アメリカ合衆国のカリフォルニア州が最大の産地です。
日本では小豆島や鹿児島県湧水町などで栽培されています。
樹高は約5メートルになります。日本では3 - 4月にかけて、葉のない枝に、アンズやモモとよく似た白色・桜色・桃色の花弁の端に小さな切込みの入った花をサクラ同様一斉に咲かせます。
7 - 8月に実が熟します(ただし花柄が非常に長いサクラの花と違いアーモンドは花柄が非常に短く、枝に沿うように花を付けるため、桜色・桃色の花の品種の場合は一見モモの花のように見えます)。
果実が自然に落下することはないので、実の収穫の際には樹を「ツリー・シェイカー」と呼ばれる機械で揺さぶって実を落とします。
日本では果実が熟す時期が梅雨時に重なるため、果肉が割れた時点で収穫を行わないと腐敗したり虫に食われたりします。
アーモンドの果実は、皮、果肉、核、仁からなります。このうち食用に供しているのは仁の部分です。
アンズ、モモやウメの近縁種だが果肉は薄く、食用になりません。
果肉と種子の殻を取り除いた仁(生アーモンド)を炒って、もしくは揚げて食用とします。
そのまま塩味をつけて食べるほか、スライスしたり粉末にしたものを料理(コルマなど)や洋菓子(フィナンシェ、マカロン、アマレッティ、ヌガー、マルチパンなど)の材料にします。
種子を水につけてからアーモンドミルクを絞って飲料とすることもあります。
イランでは、未熟果をホーレシュという煮込み料理に用います。
スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)があり、食用にされるのはスイート種です。
スイートアーモンドには100以上の品種があるとされていますが、食用とされる主な品種は、ノンパレイユ、カリフォルニア、カーメル、ミッション、ビュートなどです。
脂質を55%含む他、ビタミンB2も多く含みます。
ビター種は鎮咳などの薬用や着香料、アーモンドオイルの原料などとして利用されます。
ビター種の苦味はアミグダリンによるもので、一定量を摂取すると有害です。アミグダリンは加水分解されることで猛毒のシアン化水素を発生させます。
食品の中でもビタミンEが最も多く(含有100グラム中約30ミリ・グラム)含まれています。
ビタミンEは活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、老化の予防やAGEsの排出に役立ちます。
悪玉コレステロールの酸化を抑制し、過酸化脂質の生成を防ぎ、心臓病や糖尿病の予防に役立ちます。
他に亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄などを多く含んでいます。
また、豊富な不溶性食物繊維を含み、腸の働きを活発にして整腸を促します。
有害物質やコレステロールを吸収し抑制する作用があります。
脂質の約7割は、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸で、善玉コレステロールを維持し悪玉コレステロールを制御し酸化させない働きがあるポリフェノールを多く含んでいます。
その効用は紀元前から認められており旧約聖書の中にも記述されています。
日本では、おつまみや栄養強化のスナック菓子として、小魚とミックスして販売されているケースが多いです。
アーモンドの種子から絞ったアーモンドオイルは、料理に使われる他、キャリアオイルとしても用いられます。
ビターアーモンドには青酸化合物であるアミグダリンが多く含まれるため、味が苦く、大量に摂取すると有毒である。鎮咳・鎮痙などの薬用、ベンズアルデヒドを多く含むため着香料、ビターアーモンドエッセンス、オイル(苦扁桃油)の原料として用いられます。
イタリアのリキュールアマレットの風味付けにも用いられます。
イタリアなど製菓材料とする国もありますが、アメリカ合衆国などビターアーモンドの種子の市販を禁じている国もあります。