今日は何の日?
8月5日はタクシーの日~!
1912年のこの日、東京・数奇屋橋のタクシー自動車株式会社が、日本で初めてタクシーの営業を開始したことを記念してタクシー業界が1989年に制定しました。
当時はT型フォード6台で営業していたそうです。
馬が交通の中心を担っていた時代、次第に人々は村や都市を作って生活するようになっていきました。
馬車は、長くその最たる移動手段であり、人員や貨物の移送手段として使用され続けていました。
馬車を所有する者の中には代価を取ることで移送を代理する営利目的として運用する者が現れ、タクシーの原型が作られました。
日本では江戸時代からの駕籠(かご)や明治からの人力車などが主にその役割を担っていました。
タクシーの料金制度には主に2種類のシステムがあります。
ひとつはメーター制で、走行距離や走行時間に応じて比例した運賃を収受するシステムです。
初乗り運賃が基本で、所定の走行距離に達するか、所定の走行時間に達するごとに運賃を一定ずつ上乗せしていくものです。
先進国あるいは先進国と同等の生活水準を持つ国では標準的な方式です。
もうひとつは交渉性で、乗車前に運転手と交渉し、料金を決める方式です。
発展途上国にこの方式のものが多いですが、例えば、アメリカ合衆国であっても、ニューヨークなど一部の大都市を除くと、比較的多くみられるシステムです。
メーターの正確性について、公的な担保が得られていない事などが一因と思われます。
一部の国(主に欧米文化圏)ではチップの概念があり、提示された料金よりいくらか上乗せして払う慣習があります。
ヨーロッパや北アメリカの国々では料金の10%-15%程度をチップとして上乗せして支払います。
他の欧米文化圏では、釣り銭を受け取らなかったり、ごく小額の小銭を手渡したりすることでチップとする慣習の国もあります。
日本では、経営形態の差異により、主に複数の運転手・複数の車両により経営許可を受けた法人(企業)により運営される、いわゆる「法人タクシー」と、運転者自身が1両の車両のみを用いて運行する「個人タクシー」に分類されています。
日本におけるタクシーの特徴は女性がタクシーの運転業務に従事している事です。
これは日本の治安状況が極めて良いという事情によるもので、諸外国においては男女平等が徹底している欧米先進国においてもタクシーの運転手に関しては女性の進出はほとんど見られません。
なお、台湾においては、夜間に女性が安心して乗車出来るよう、女性運転手のタクシーを呼び出すサービスを行う会社があります。
タクシーの車両は主に4ドアセダン型の乗用車が使われますが、ロンドンタクシーなどのように専用車両が用いられている例もあります。
また、ニューヨークのイエローキャブに代表されるように都市ごとに統一された塗装が施されている場合と、日本など同じ都市内でも不統一の場合とがあります。
後部座席のドアは、運転手が乗客に代わって運転席から開閉するドアを採用している国があります。
このドアの仕組みをタクシーに採用したのは日本が世界初だそうです。