今日は何の日?
8月6日はWorld Wide Webの日~!
計算機科学者ティム・バーナーズ=リーが、1991年のこの日に自身が開発したWorld Wide Web(WWW)に関する情報をインターネット上に公開し、世界初のWebサイトを作りました。
World Wide Webとは、インターネット上で提供される「ハイパーテキストシステム」の事です。
ハイパーテキストシステムとは、複数の文書を相互に関連付け、結び付ける仕組みの事です。
「テキストを超える」という意味から「ハイパーテキスト」と名付けられました。
テキストを結びつける参照の事を「ハイパーリンク」と呼んでいます。
今では当たり前になっている事ですが、文字をクリックすると他のWebページに移動する「リンク」という機能を持っている文書がハイパーテキストです。
文書同士が繋がって広がっていく情報網が「クモの巣」のように見えるという理由から、「世界中に広がるクモの巣」で「World Wide Web」と名付けたそうです。
URLによく使われている「www」の部分はこのハイパーテキストシステムであるWWWに由来します。
よく誤解されるのが、WWWはインターネットの一部に含まれる機能の事なので、インターネット=Webではありません。
インターネットとは、インターネット・プロトコル(IP)技術を利用して相互接続されたコンピュータネットワークを指します。
そのIPネットワークを利用して使用される利用方法は全てインターネットに含まれます。
電子メール、ファイル転送、チャットなどです。WWWも含まれます。
現在のWorld Wide Webのハイパーテキストシステムは、イギリスの計算機科学者のティム・バーナーズ=リー博士によって考案・開発されました。
ティムはCERNという研究機関に在籍していました。
その研究機関は素粒子に関する研究を中心に行っているところで、数千人、数万人の研究者が入れ替わり立ち替わり研究を進めていました。
そこで、研究者の情報やデータ観覧をスムーズにするシステムを開発出来ないかという話が持ち上がり、それを実現するために動いたのがティムでした。
ティムは研究関連のデータを1つのコンピュータに集め、その文書同士をリンクさせる仕組みを計画し、それを実現しました。
これが、今でも使われているWorld Wide Webであり、Webの始まりでした。
1991年8月6日、ティムは世界で最初のWebサイトを公開しました。
一般的にこの日がWebの誕生日だと言われています。
Webの発表の目玉がリンクの機能をもった文書のハイパーテキストシステムでした。
Webサイトを作るための決まりを「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の頭文字をとってHTMLと名付けました。
そして、さらにティムはWebサイトを公開するのと同時に「WWWクライアント」という名前のソフトウェアも発表しています。
これはWebサイトを見るための「Webブラウザ」であり、現在でいうところの「Internet Explorer」、「Google Chrome」、「FireFox」などです。
この「WWWクライアント」というソフトを無料で公開し、ソフトの仕組みも無料で公開したため、現在のような発展をとげる事になりました。