映画「ゴーストバスターズ」流行りましたよね。
どうも、おはこんばんちは。ゆるっぽです。
「ゴーストバスターズ」は1984年にアメリカで公開された、4人の男がゴースト退治会社「ゴーストバスターズ」を設立して、ゴースト退治に奮闘するSFコメディ映画です。
「ゴーストバスターズ」とは日本語で「幽霊退治人」という意味だそうです。
1984年北米興行収入第1位、当時の歴代興行収入では7位という大ヒットを記録して、世界各国で社会現象を巻き起こしました。
レイ・パーカー・ジュニアによる主題歌「ゴーストバスターズ」のシングル曲はアメリカ音楽産業における一般的な人気シングルチャートのBillboard Hot 100で3週連続1位を記録、同年のアカデミー歌曲賞にノミネートされました。
日本ではシングル「ゴーストバスターズ」がオリコン洋楽シングルチャートで1984年9月17日付から6週連続1位、サウンドトラックアルバムがオリコン洋楽アルバムチャートで1984年10月1日付から2週連続1位を獲得しました。
1984年、「ゴーストバスターズ」は映画に歌にと大旋風だった訳ですね。
ここまでの大ヒット作品になると付き物なのが・・・そう、ゲーム化です。
当然「ゴーストバスターズ」もヒットに伴い、徳間書店からファミリーコンピュータで発売されました。
もともとはパソコンゲームだったようですが、ファミコン版はこちらから移植されたようです。
のちの1990年にGenesis(海外版メガドライブ)版でも発売されたそうです。
ここまで読んで、なんだ映画の話じゃないのかと思った方ごめんなさい。今日は映画のお話ではなくファミコンのゴーストバスターズのお話です。
こちらがゴーストバスターズのタイトル画面です。
ゴーストバスターズのマークがデカデカと表示されます。スタートボタンを押すと「ゴーストバスターズ!」という音声合成と共にゲームが始まります。
なかなかいい感じですよねえ。
しかし、いいのはここまでです(泣)。
人気映画やアニメのゲーム化はファミコン時代は当たり前で、たいていはクソゲーだったのですが、「ゴーストバスターズ」はその中でもとんでもないクソゲーと名高く、映画や主題歌とは違い、ゲームは別の意味で記憶に残るゲームとなってしまったのです。
ゲームの内容はというと、スタートするとストーリーも何もなく、いきなりマップに放り出されます。
信じられないかもしれませんがこれゲーム画面です。プレイヤーはゴーストバスターズのマークでこれを動かします。
ショップで買い物をして、点滅している建物に入りゴーストを捕獲して報酬を得る。そしてガソリンが少なくなったらガソリンスタンドでガソリンを補給する。これを繰り返してお金を稼ぐというただそれだけのゲームです。
ショップやガソリンスタンドや建物に入るには必ず車移動しなければなりません。
この車移動もかなり面倒くさい。酔っぱらっているとしか思えないフラフラ運転している車両を避けながら、どんどん減っていくガソリンはたまに出てくるガソリン缶で補給しなければなりません。
ガソリンが途中で切れてしまうと主人公が車から降りて車を押して移動し始め、ガソリンスタンドまで戻されるという苦行が待っています。
そんな困難にめげずにゴーストを捕獲してお金をためて、金額が15万ドルに達すると突然「ズールに入りなさい」とメッセージが表示され、ズールと書かれたビルに入れるようになります。
ここは最終面のビルなんですが、この面がまた苦行。倒せないゴーストにぶつからないように23階を目指します。
プレイヤーは十字ボタンだけでは移動出来ず、十字キーを押しながらAボタンを連打しないといけないという謎の操作仕様に加えて、3回ゴーストにぶつかったら問答無用のゲームオーバーが待っています。
やっとの思いでビルの屋上のラスボスを倒してゲームクリアするとエンディングが始まります。
真っ黒な画面がしばらく続きます。なにやら不穏な空気。
そしてしばらく待つこと30秒。画面下から文字がスクロールしてきます。やっとエンディングが始まるのかと思いきや・・・
スクロールしてきた文字は
「りり」
!?何だよこれ?りり?なにこれ?ねえ、りりって何?
当時このゲームをプレイしていてこの画面を見た時は友達みんなで「大爆笑」した記憶があります。
こんなに苦労してクリアしたのに最後のエンディング画面がこれかよ!冗談じゃないぜ!もう絶対にこのメーカーのゲームなんか買わないからなと決意したものでした。
このエンディング画面には長らく「ゲームの発売元である雑誌に応募するためのパスワード説」や「バンザイしている二人組説」などがあり謎とされてきましたが、今から3年前の2015年に真相が明らかになっていたようです。
エンディングを不審に思った人がROMを解析した結果、やはり、というべきか「りり」というメッセージはバグだった事が判明したようです。
ゲームで使用する画像は何セットかあるそうで、各場面によってその画像を切り替えているそうなのですが、本来エンディングで使用するはずだった画像データの選択ミスによって文字化けして表示されてしまったそうです。
そしてこれが、表示されるはずだった真のエンディング画面です。
おお!本当は「りり」ではなく、ちゃんとメッセージが表示されるはずだったんですねえ。
・・・おい、ちょ待てよ!
なんかいろいろスペルが間違っているじゃないですか。
CONGLATURATION !!!
おめでとう!!!
「L」「R」の位置が逆で、最後に「S」をつけ忘れています。
YOU HAVE COMPLETED
A GRATE GAME.
あなたは素晴らしいゲームをクリアしました。
「GREAT」が「GRATE」になっちゃってます。
AND PROOVED THE JUSTICE
OF OUR CULTURE.
そして我々の文化の正義を証明してくれました。
ピリオドで文を切って最初に「AND」を入れる事は出来ないのと、「PROVED」のOがひとつ多い。
NOW GO AND REST OUR
HEROES !
休んでくれ、我らがヒーロー!
RESTのあとに「,」が入っていない。
と、いうように全文間違っているという真のエンディングが見つかっても結局クソだったという残念な結果だったようです。
このメッセージ中の「PROOVED」の「OO」の文字だけがプログラムミスによって「りり」に文字化けして表示されてしまったみたいです。
この後、スタッフロールが流れるのですが、もしかしたら名前を出したくないと思ったスタッフが意図的に「りり」と表示させたのではないかという意見もあるみたいです(笑)。
真相が分かったけど、結局謎のままの方がよかったのか、分かった方がよかったのかよく分からない結末となってしまいました。
と、いう事で今回はファミコン版「ゴーストバスターズ」の真のエンディングが発見されていたというお話でした。
それではみなさん、今日はこのへんで。