今日は何の日?
9月11日は公衆電話の日
1900年のこの日、日本で初めての自動電話(公衆電話)が東京の新橋駅と上野駅構内に設置されました。
料金は5分間で15銭、交換手を呼び出してからお金を入れて相手につなぐものでした。
当時は電話交換手も不慣れで、トラブルが絶えなかったようです。
公衆電話とは、不特定多数が利用できる公共の電話機の事です。
公衆電話は通話サービスを提供するシステムの一形態であり、公共性が高いサービスとして存在しています。
公衆電話の言葉の意味が示す範囲は、電話機端末だけでなく、サービスも含めたものであることが多いです。
電話事業が始まった当初は電話機自体が非常に高価で、一般民衆の手の届くものではありませんでした。
そのため電話を必要としている人が使えるための電話機の設置が行われるようになり、これが公衆電話の起源だとされています。
19世紀に欧州で設置され、その後北米、アジアでも設置されました。
20世紀半ば過ぎには世界中のほとんどの国に設置されました
日本では1955年に電話機本体の色が赤い事から「赤電話」と呼ばれていた事もある公衆電話が、駅・公共施設・テーマパーク・ショッピングセンター・商店などの構内に設置されました。
10円硬貨専用の料金前納式で、ダイヤル発進は出来ませんでした。
ダイヤル発進可能な10円硬貨専用の赤電話は1961年に登場しています。
1971年には、鍵操作で110番・119番への緊急通報、電話番号案内への発信、電報の受付などの可能な10円硬貨専用の赤電話が登場します。
1974年には10円硬貨専用の緊急通報用ボタンが追加された青電話が登場しました。
青電話は防犯面を強化しており、台座に固定された状態で設置されるため、閉店中でも店内に格納される事がなくなり、24時間使えるようになりました。
1980年には100円硬貨の使用出来るタイプの赤電話が登場しました。
1982年になり、テレホンカード式公衆電話が登場し、赤電話や青電話と交換される形で設置され始め、1995年には全ての公衆電話がテレホンカード式公衆電話に取り替えられました。
21世紀以降の日本においては携帯電話・PHSが若年層だけでなく高齢者層にも普及したうえ、電子メールなどの普及により通話時間そのものが減少していることにより、市役所や病院などの公共施設においても次第に施設数が減ってきています。
ただし、現在でも大地震などの災害時には携帯電話などと比べてつながりやすいため、非常時における重要な連絡手段としての役割を果たしています。