今日は何の日?
8月16日は女子大生の日
1913年のこの日、東北帝国大学(東北大学)が女子受験生3人の合格を発表しました。
これが初めての女子大生の誕生でした。
近代的高等教育としての女子教育は、1874年に東京府下に女子師範学校の設立が布達され、翌年に東京女子師範学校が設けられた事に始まります。
とは言え、かつて女性が大学などの高等教育機関に籍を置く事は稀で、男子の学生数に比べて当時の女子学生は1割にも満たなかったそうです。
近代的な高等教育機関における日本初の女子大生は、東北帝国大学理科大学に1913年に入学した黒田チカさん、牧田らくさん、丹下ウメさんの3人で、この3名は当時特に世間の注目を集めました。
黒田チカさんは日本で初めて女性理学博士となった人でもあります。
そして、それを機に北海道、東京などの帝国大学においても、次第に女子大生の入学が認められて行きました。
日本で一般に女子大生が見られるようになったのは、1950年代頃からで、1960年前後には、文学部などで男子学生よりも女子大生の比率が高くなりました。
1970年代までの日本では、大学を卒業しても就職する女性が少なく、20代中盤までに結婚する事を前提として、高度な教養を身に付ける事を目的に大学で学ぶ女性が多かったそうです。
大学生の学生進学が大衆化した1980年代には、テレビ番組「オールナイトフジ」などで素人の女子大生がマスメディアでもてはやされ、女子大生ブームと言われました。
やがて1990年代に入り、バブルが崩壊した事による不況下で女子大生達の就職難が社会問題化しました。