今日は何の日?
8月8日はタコの日~!
タコの足の数が8本ある事から、広島県と三原観光協会が記念日と定めて、1996年からタコ供養を行っています。
タコ供養は、タコ漁が盛んな地域で催される、タコへの感謝を込めて供養する催しです。
日本ではタコは食卓を飾る一品として欠かせませんが、ヨーロッパや中東ではデビルフィッシュ(悪魔の魚)とされています。
タコはタコ目に分類される海洋生物にして軟体動物の総称です。
現生種はヒゲダコ亜目、マダコ亜目の2亜目に大別されます。
300種類を超えるタコが見つかっていますが、約半数は分類が確定していないため、DNAを用いた分子系分類が待たれています。
タコの血液は青色ですが、これは血液中に含まれるヘモシアニンという緑色の色素のためです。
タコは危険を感じると黒い墨を吐いて姿をくらましますが、このタコの墨はイカの墨に比べて美味しくないために料理に適さないと言われています。
英名のoctopus(オクトパス)は、直接的にはラテン語「Octopus(オクトープス)」の借用です。
これは古典ギリシア語で「8本足」を意味しています。
タコは吸盤のついた8本の「触腕」が特徴で、一般的に「足」と呼ばれていますが、学術書などでは腕と表現される事が多いです。
英語でもarm(アーム)と呼ばれます。
外敵に襲われた時に、捕らえられた触腕を切り離して逃げる事ができ、その後、触腕は再生されます。
再生される時、切り口によって2本に分かれて生える事もあり、8本以上の触腕を持つタコが存在する場合があります。
8本の触腕のうち1本は交接椀と呼ばれ、先端が生殖器になっています。
この交接腕を挿入してタコは性交を行います。
たいていのタコの雌は、生涯に1回のみ産卵し、卵が孵化したのちに雌は死んでしまうそうです。
タコの寿命は短く、多くの種は1年程度で、産卵の時期によったりストレスのない状態では1年半から2年生きるものもいます。
見た目で頭部に見える丸くて大きい部位ですが、実際は頭部ではなくて胴部でここには内臓がつまっています。
本当の頭は触腕の基部に位置して眼や口器が集まっている部分です。
すなわち、頭から足(触腕)が生えているという事になり、イカもこれと同じ構造を持っています。
その軟体な体のほとんどは筋肉であり、時には強い力を発揮します。
体の中で固い部分は眼球の間に存在する脳を包む軟骨とクチバシのみだそうです。
そのため非常に狭い空間を通り抜ける事が出来るので、水族館で飼育する場合は逃走対策が必要になるそうです。
タコは比較的高い知能を持っており、一説によると最も賢い無脊椎動物であるとされています。
例として、密閉されたねじぶた式のガラスびんに入った餌を視覚で認識し、ビンの蓋をねじって餌を取る事が出来るそうで、これは形を認識して問題を学習し解決する事が出来るという事になります。
また、白い物体に強い興味を示したり、身を守るために保護色に変色し、地形に合わせて体形を変えて、その色や形を2年ほど記憶する事が出来るそうです。
また、1998年には、インドネシア近海に棲息するメジロダコが、人間が割って捨てたココナッツの殻を組み合わせて防御に使っている事が確認され、2009年12月に「無脊椎動物の中で道具を使っている事が判明した初めての例」として、イギリスの科学雑誌「カレント・バイオロジー」に掲載されたそうです。