今日は何の日?
5月15日はヨーグルトの日~!
1900年代初め、ヨーグルトを世界中の人々に紹介し、健康のため毎日の食卓に欠かせない物だと主張したロシア生まれの生物学者イリア・イリノイッチ・メチニコフ博士の誕生日を記念して明治乳業が制定しました。
メチニコフ博士はブルガリアに長寿者が多いのはヨーグルトに含まれる乳酸菌のためであることを突き止めました。
またメチニコフ博士は免疫に関する研究でノーベル生理・医学賞を受賞しています。
メチニコフ博士が「ブルガリア人ヨーグルトで不老長寿説」を発表してヨーグルトの普及に大きく貢献しましたが、その説は確かなものではなかったようです。
ヨーグルト不老長寿説は以下のようにして考えつきました。
まず老化は腸で植物が腐敗する事によって加速されるとして悪玉菌が出す毒素に注目しました。
そして次に、ブルガリア地方に長寿の人が多い事に注目し、ブルガリア人が常食しているヨーグルトの細菌を調べて乳酸菌が作り出す弱酸性の環境が悪玉菌が生きにくい環境であるため、悪玉菌の生成を抑えるには乳酸菌を摂取すればいいのではないかという事を考えついたのです。
しかし、研究していくと悪玉菌は減りこそしましたが、いなくなる事はありませんでした。
腸内でとどまり定着して悪玉菌を減らす働きが弱いためずっと食べなければならず、悪玉菌を腸内から駆逐する事は出来ずにヨーグルト不老長寿説は覆されてしまいました。
とはいえ、ヨーグルトが健康にいい事は確かです。
最近の研究の「プロバイオティクス効果」により、ずっと腸にとどまり悪玉菌を減らすという技術も出来てきています。
この効果はまさにメチニコフ博士が期待していたものですよね。願いが叶ったという所でしょうか。
生きて腸に届く乳酸菌のヨーグルトを食べて善玉菌を増やして腸を健康にしましょう。