ぺボー!!
は~い皆さんファミコンしてますか?今回のマニアックなドット絵はコレ!ミリオンヒットした野球ゲームの登場です。
「燃えろ!プロ野球のキャッチャーミット空中浮遊」
出ました。よっ!憎いよジャレコ!日本一!
燃えろ!プロ野球は158万本も売れてしまった売れた大ヒットゲームです。
このゲームの特徴としまして
・音声合成により「アウト」や「タ~イム。ピッチャー交代」など喋りまくる。
・当時のゲームとしてはチーム数や選手数が格段に多くてほぼ実名に近い選手名(ファミコンとしては初のセ・リーグ・パ・リーグが収録されたソフトである)で、プレイ中の選手のビジュアルも選手の特徴を捉えたものになっている。
・プロ野球中継を見ているかのようなアングルを採用し、これにより従来の野球ゲームの球のカーブが左右だけだったのに対して上下にも投げられるようになり、8方向の投げ分けや打ち分けが出来て臨場感のあるプレーが出来る。
・選手交代やホームランの演出など本当に野球をしているかのような感覚になる。
と、まあこんな感じで発売前からかなり話題になり期待されました。CMやゲーム雑誌を見てすごい野球ゲームが出ると思ったものです。
発売当初は売り切れ続出で行列が出来るぐらいの人気でした。いや、コレ冗談じゃなくてマジの話です。
しかし、プレイした人達はバグの多さやデバッグの甘さに驚愕します。それは私や私の友人達も例外ではありませんでした。
こんな感じです。
・強打者はバントでホームランになる。(もはや伝説となっておりメーカーもネタにしてバントホームランという携帯アプリを作ってしまった)
・ファールボールの後は球をどこへ投げてもストライクになる。
・ピッチャーがサインに頷いている時にバッターが素振りをしているとどんな球でもストライクになる。
・スリーバント失敗すると次の打者が抜かされる。
・CPU戦で球を打ちまくっているとCPUは代打を出し続け最終的に代打がいなくなり「ダイダ キャッチャー(ナイヤ ガイヤ ピッチャー) ノコッテイマセン」と出てプレイ続行不可能になる。(ウィザードリィの「*いしのなかにいる*」並みの怖さです)
・ほかの野球ゲームではランナーが同じ塁に2人以上居るとアウトになるが、このゲームは守備側に気づかれなければ平気。
などなどかなり香ばしい感じの仕上がりになっていました。
バグではないのですが、今回ネタにしたキッチャーミットは球をどこへ投げても追っていくので、ものすごいカーブボールを投げてもミットだけ空中浮遊して取りに行きます。しかもミットが球を投げた瞬間から動き出すためにミットを見ていればどこへ球を投げたのか分かってしまうのです。
これをプレイしていた頃は子供だったため最初は従来の野球ゲームとの違いに驚きましたが、慣れてしまえば今までにない「野球ゲームのような何か」として楽しくプレイしていた気がします。どうみてもホームランなのにファールって言われた時は笑い過ぎて腹筋がちぎれるかと思いました(笑)
後で知ったのですがメーカーはバグに対して説明書に「このゲームは実際の野球ルールに基づいて作成されておりますが、1部ゲームを面白くするために野球ルールと異なる部分がありますのでご了承ください。」と1枚の紙を添えて販売していたそうです。
そうか、そういう事だったのか。面白くするための演出だったのか!・・・って、その後にバグを修正した黒カセットバージョンを出しとるやないかい!
いろいろあって結局大ヒットしたにもかかわらず国民的野球ゲームの座は獲得出来ませんでした。
この後、燃えプロがヒットして気をよくしたのか、メーカーは次々と新しい燃えプロを出していましたが私は初代以外プレイする事はありませんでした。
バイオリズムを採用したとか新たな試みをしていたのを見たような気がしましたがその後の売れ行きはどうだったんでしょうかね?
そしてみんなはファミスタに帰っていったのでした。