今日は何の日?
2月21日は日刊新聞創刊の日
1872年、東京初の日刊新聞「東京日日新聞」(毎日新聞)が浅草で創刊されたのが旧暦のこの日です。
東京日日新聞は、世界初の新聞戸別配達を実施し、1911年には大阪毎日新聞と合併して全国紙へと踏み出しました。
毎日新聞は、日本の新聞のひとつです。2017年9月期の販売部数(日本ABC協会調べ)は朝刊が約294万部、夕刊が73万部だそうです。毎日新聞社(毎日新聞グループホールディングス傘下)が発行しています。
戦前から朝日新聞と共に2強に数えられていましたが、拡販競争と西山事件による経営危機で後れを取り、1960年代後半から1970年代前半に掛けての読売新聞の発行部数増加などで販売不振が続きました。
2008年には毎日デイリーニューズWaiWai問題が発覚し、再度経営問題が発生しました。現在の発行部数は読売・朝日に大きく水を開けられています。
読売・朝日とあわせて三大紙と呼ばれますが、2017年現在、日本経済新聞の発行部数に電子版有料会員を足すと毎日新聞の発行部数を上回っています。
現在のスローガンは、「報道に近道はない」。新聞販売店の愛称は「毎日ニュースポート」ですが、近年は呼称される機会が多くありません。
東京本社と北海道支社で発行する毎日新聞は、「日本最古の日刊紙」といわれることがあるが、1870年に横浜で創刊された『横浜毎日新聞』とは全くの無関係です。
それでも「最古の歴史」と呼ばれるのは、前身の『東京日日新聞』(1872年2月創刊)に由来しているからであり、『横浜毎日新聞』創刊から『東京日日新聞』創刊までの間に創刊された日刊新聞が全て現存していないことによります。
同じく「最古の歴史」を標榜する『報知新聞』(『スポーツ報知』。1872年6月『郵便報知新聞』として創刊)や『読売新聞』(1874年11月創刊)よりも古いとされています。
ただし2014年現在、毎日新聞社では自社の歴史を表す表現として「東京で最初の日刊紙」を用いています。2015年、日本の日刊新聞で初めて紙齢50,000号を達成しました。
大阪本社と西部本社、並びに中部本社発行の毎日新聞は、『大阪日報』の代替紙として1885年9月1日に創刊された『日本立憲政党新聞』(後に『大阪日報』→『大阪毎日新聞』)からのものを継承しています。
毎日新聞は、ページを2つ折りにしたときに行の途中に折り目がかからない組み方を導入したり、縦書きの中に算用数字を用い、2桁の数字は横に並べるなど、見やすい紙面づくりにいち早く取り組んでいます。
1991年の題字デザイン変更時から、欄外の題字を小さく端(奇数ページは右端、偶数ページは左端)に移し、中央にはそのページのジャンルのタイトルを大きく明朝体で掲載していました。
2007年のJ字導入以後は、ページ数表記の隣にそのページのジャンルを白抜きで表示し、中央に「毎日新聞」の文字を入れる従来のスタイルに戻しました。 題字「MAINICHI」の左右に、社章の「目星マーク」が印刷されています。
日曜日には二部紙を採用し、別冊版として「日曜くらぶ」を発行しています。
東日本(新潟県・長野県・静岡県以東)は8頁建て。西日本のうち、東海3県と九州(沖縄県・山口県含む)はこの中から抜粋した4頁建て。
大阪本社管内の北陸・近畿・中四国地方(山口県除く)は左記の4頁に加え、前半の4頁に独自の週間テレビ番組表を掲載した8頁建てです。
在日外国人の内、在日韓国・朝鮮人の氏名表記にあたっては原則として通名(日本名)での表記を行っています。
2011年の大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件最高裁判決以降、後の光市母子殺害事件や石巻3人殺傷事件を含めて全国メディア(全国紙、NHK、在京キー局)では唯一少年死刑囚についても実名報道せず、匿名で報じています。
ちなみに、朝日新聞は2004年に少年死刑囚については「国家によって生命を奪われる刑の対象者は明らかにされているべきだとの判断」から原則実名報道する方針を決めており、読売新聞や産経新聞もそれぞれ「死刑が確定すれば、更生(社会復帰)の機会はなくなる一方、国家が人の命を奪う死刑の対象が誰なのかは重大な社会的関心事」「死刑が事実上確定し、社会復帰などを前提とした更生の機会は失われます。事件の重大性も考慮」と実名報道切り替えの理由を説明しています。