今日は何の日?
9月26日はワープロの日
1978年のこの日、東芝の研究室で世界初の日本語ワードプロセッサーの第1号機が誕生しました。
第1号機のワープロの値段はなんと価格630万円でした。
この値段から当時のワープロがどれだけ貴重だったかが分かりますね。
文章を入力し活字で印字するシステムとして、欧文を用いる地域ではタイプライターが利用されていました。
日本語ではアルファベットだけでなく、かなや漢字も使うため、欧文タイプライターのように個別のキーの押下が印字ヘッドの運動に変換される機構では文字数が不足していました。
日本語用の和文タイプライターも存在しましたが、1000文字以上の文字が並んだ盤面から目的の文字をひとつづつ検索して拾い上げる必要があり、操作方法には技術を必要としました。
20世紀半ばにコンピュータが発明されると、文章の作成への応用が行われました。
紙に文字を記入するのに比べコンピュータでは修正が容易であることが利点でした。
欧文圏では使用される文字が英数字に若干の記号を加えた程度で処理が可能なため、比較的容易にワープロが作られました。
一方日本では、漢字入力の方式という非常に困難な課題の他にもアルファベットより複雑な字形の印刷という課題があったため、なかなか製品が登場しませんでした。
1977年、シャープが試作機を開発し、5月のビジネスショウに出品されました。
後に商品化したモデルの「W-3000」ではかな漢字変換は実装されていませんでした。
その1年後の1978年、東芝が初の日本語ワードプロセッサ「JW-10」を発表しました。
日本語の実現には、かな文字を入力し、その読みから候補となる漢字を選択する、コンピュータによるかな漢字変換の仕組みが開発されたことでした。
1985年に同社は、日本語ワープロの普及期「Rupo」を99800円で発売しましたが、パソコンの普及によって2000年に生産が中止されています。