今日は何の日?
6月10日は路面電車の日~!
1995年のこの日、路面電車を持つ自治体が「路面電車サミット」を開催、「ろ(6)でん(10)」(路電=路面電車の略)の語呂合わせから、記念日に制定しました。
最近では環境に優しい乗り物として見直されています。
路面電車は、主に道路上に敷設された軌道を用いる「路面鉄道」を走行する電車です。
主に都市内およびその近郊の道路上に敷設された鉄道で、短距離の旅行移動手段として利用されています。
道路上の安全地帯や歩道から車両に乗降する停留場の間隔が短いなどの特徴がある交通機関です。
世界では約50カ国の約400都市に存在し、ドイツ、ロシア、ウクライナで特に発達しています。
20世紀以降は路面から乗降出来る事が再評価され、欧州を中心に設備が進む動きがあるそうです。
路面電車の歴史は元々都市内の馬車鉄道として生まれ、1840年に広がっていきました。
その後、動力を馬以外にする試みが行われ、蒸気機関などもありましたが、電気動力がもっとも普及しました。
1879年にドイツの電気会社、シーメンスがベルリン博覧会でデモンストレーション走行させたのがはじまりで、電気は3本目のレールから供給されていました。
1881年にはベルリン郊外のリヒターフェルデで試験運行が開始され、1883年に定期運行が始まりました。
1881年に同じくシーメンス社が、パリの電気博覧会で架空電車線方式を試み、1884年に登場したフランクフルトの路面電車で採用され、その後、ヨーロッパ各地に広がっていきました。
アメリカ合衆国では、1886年にアラバマ州モントゴメリーやペンシルベニア州スクラントンに敷設されたのを皮切りに、各都市で普及していき1920年代に全盛期を迎えました。
日本では1890年、東京の上野公園で開催された第3回内国勧業博覧会で東京電燈株式会社がアメリカから購入した路面電車を一般公開しました。
会場内で人々を有料で試乗させたところ大評判となり、これがきっかけで各方面で電気鉄道の人気が高まり、東京でも敷設の申請が出されましたが、政府の許可は下りませんでした。
一方、京都市では琵琶湖疏水を使った水力発電の活用策として、電気鉄道の建設が検討されていました。
この計画が認可され、1885年に京都電気鉄道伏見線としての運行が開始され、京都鉄道として日本で初めての路面電車の営業となりました。