スペインのカタルーニャ地方に伝わる守護聖人サン・ジョルディを祭る日として、男性は女性に赤いバラを、女性は男性に本を贈る習慣があります。
日本では日本書店商業組合連合会等が1986年に制定し、書店くじを行うなど普及に努めています。
守護聖人サン・ジョルディはキリスト教の聖人の一人でドラゴン退治の伝説があります。ドラゴン退治の伝説は諸説ありますが次のようなものです。
サン・ジョルディのドラゴン退治の伝説
昔々、スペイン・カルターニャ地方のモンブランク村に獰猛なドラゴンが住んでいました。
住人はドラゴンの怒りをしずめるために毎年一人づつ若い娘を生贄に捧げていました。
そして、とうとう王家のお姫様が生贄になる日が来てしまいました。
龍が姫に襲いかかろうとしたその時、白い馬に乗り槍を持った若き騎士が現れました。それこそが、サン・ジョルディだったのです。
騎士サン・ジョルディは「あなたを救いに参りました。龍を退治して村の平和を取り戻します」と告げ、龍を一突きでしとめて姫を救出しました。
溢れ出したドラゴンの血から美しい薔薇が咲きました。サン・ジョルディは薔薇を手に取り、姫に贈りました。
この日は「サン・ジョルディの日」だけでなく「ドン・キホーテ」の作者セルバンデスの命日でもあるため、スペインでは「本の日」とも呼ばれ、カタルーニャでは親しい人に本を贈る記念日でもあります。
この風習は20世紀後半に「サン・ジョルディの日」の名とともに日本へも紹介されました。日本では4月23日が「こども読書の日」と定められています。
2001年12月に制定され、文部科学省が実施しました。
こどもの読書活動についての関心と理解を深め、こどもが積極的に読書活動を行う事を目的としています。