今日は何の日？
７月１８日は光化学スモッグの日～！
日本で初めて光化学スモッグが発生したのが、１９７０年のこの日です。
東京都杉並区の高校で体育の授業中に、女子生徒が突然目の痛み頭痛などを訴えて倒れ、４０人が病院へ運ばれました。
この原因が光化学スモッグと断定されました。
光化学スモッグとは、オゾンやアルデヒドなどからなる気体成分の光化学オキシダントと、硝酸塩や硫酸塩などからなる個体成分の微粒子が混合して、周囲の見通しが低下した状態の事をいいます。
工場や自動車などから排気された窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)やガソリンやシンナーなどに含まれる炭化水素(HC)などが、太陽の紫外線と反応して化学反応を起こすと、二次的汚染物質が発生します。
この二次的汚染物質のうち、二酸化炭素を除いたオゾン(O3)、アルデヒド、パーオキシ・アセチル・ナイトレート(PAN)などの事を「光化学オキシダント(Ox)」と呼びます。
この光化学オキシダントが大気中にとどまってしまった状態が光化学スモッグです。
光化学スモッグの濃度が高くなると、空が白く霧がかかったようになり、遠くの建物や山などが霞んで見える事があります。
光化学スモッグが発生しやすい条件は、
風が弱い事(風速３ｍ/秒以下)
気温が高い事(２０℃以上)
日差しが強い事(有害物質が紫外線を受ける)
などです。
光化学スモッグはこれらの条件が起こる午前１０時頃～午後５時頃の日中に発生するため、夜間には発生しません。
時期的には５月～９月に発生しやすいようです。
光化学スモッグを浴びてしまうと、目がチカチカする、流涙、目の痛み、喉の痛み、咳が出る、皮膚が発赤したりします。
重症化してしまうと、頭痛やめまい、手足のしびれや息苦しさなどを起こし、嘔吐や意識障害の症状も現れてきます。
光化学スモッグはマスクをしても防ぐ事が出来ないため、光化学スモッグが発生した場合は、出来るだけ外に出ないようにし、窓をしめて室内に入れないようにする事が大切です。
自動車の排気ガスも光化学スモッグを生み出す原因になるので、光化学スモッグが発生した場合は自動車を使うのを控えましょう。
光化学スモッグは軽症であれば、水で洗眼・うがいをして、お風呂で皮膚を洗い流し、室内の空気を清浄して安静にしていれば対処が可能です。
しかし、対処しても症状が良くならない場合や、重度の症状が出た場合は速やかに医師に相談してください。
